Cardinal Tropical Fish Center

これからどんなシュリンプが人気となるのでしょうか?


柄の良し悪しに関しても個人的な好みが優先され、きっと突出した
デザインのシュリンプが遺伝的に固定される方向へ向かうのは間違
いありません。例えばマロ部分だけでも大きなマロが良いのか、
タンチョウタイプのループ状が良いのか、ホホマロは有った方が
良いのか、それともすっきり無い方が顔の赤とボディーの白のコント
ラストを美しく感じさせるのか?色んなタイプのシュリンプが今後も
登場してくる事になると思います。
とは言うものの、私の場合角白と尾白は欠かせないファクターだと
考えています。そして発色の素晴らしさはレッドビーだから表現す
る事のできた他のシュリンプには無い魅力だと思います。
画像の個体は全て当店で誕生した面白い個体ですが、はたして
@画像のような個体だけが、全ての人が求める最優良個体なの
でしょうか?

@タンチョウ、ラインホホマロ、いわゆるナイキ。

Aカマブト、モスラの特徴をすっきり出したタイプ。

Bタンチョウ、ダブル日の丸、ホホマロ。

Cホホマロ、ダブル黒丸。

Dオクリエリを顔の中で尖らせたタイプ。

E親個体に成長しても真っ白な個体。

結論から言えばグレード順位を標準化するよりも、それぞれの
センスで自分の気に入った特徴を色濃く反映した個体を作出す
る事が大切だと思います。@〜Eの個体を使ってどの部分の
特徴が次世代で強くなるのか、逆に弱くなるのか考えてみると
面白いと思います。

それぞれの魅力的なパーツが劣勢的な遺伝によるものと仮定した
場合、例えばマロの大きな遺伝子を=a、マロの小さな遺伝子を=
A、カマ部分の大きな遺伝子を=b、カマ部分の小さな遺伝子を=
B、とすると、マロ、カマ、ともに大きな個体はaabb
マロ、カマ、ともに小さい個体はAABBとなります。
この両者だけで交配するといったんAaBbの遺伝子を持つ個体の
みが生まれてきます。

"AABB X aabb ="

ABABABAB
ab@AaBbAAaBbBAaBbCAaBb
abDAaBbEAaBbFAaBbGAaBb
abHAaBbIAaBbJAaBbKAaBb
abLAaBbMAaBbNAaBbOAaBb

この個体は見た目には劣勢遺伝であるa、b、
の特徴を内包しながらも表現上は優性遺伝であるA、B、にその特
徴を支配された個体となります。しかし、楽しみはこれからです。
ここで得られたAaBbのみで交配するとF2世代は下の表のよう
になります。

"AaBb X AaBb ="

ABAbaBab
AB@AABBAAABbBAaBBCAaBb
AbDAABbEAAbbFAaBbGAabb
aBHAaBBIAaBbJaaBBKaaBb
abLAaBbMAabbNaaBbOaabb

なんと16もの組み合わせを持つシュリンプが生まれてくる事になり
ます。
AA=マロの小さな個体。
Aa=大きなマロを出す遺伝子は内包しているが、
 優勢遺伝に支配されているためマロは小さい個体。
aa=マロの大きな個体。
BB=カマの小さな個体。
Bb=大きなカマを出す遺伝子は内包しているが、
 優勢遺伝に支配されているためカマは小さい個体。
bb=カマの大きな個体。
この段階で選別をするとすれば一般的にはマロの大きいJKNO
そしてカマの大きいEGMOとなりますが、JとEは片方の特徴が
優勢同士の組み合わせですので次世代への悪影響は避けられま
せん。たった2つの特徴で考えてもこのような結果となりますので、
良い個体を確率を高く作り出すには悪い個体を入れない。に尽きる
と思います。ひつこいようですが、F3を得るための組み合わせと
して組み合わせた雄雌が仮にGとNだったとすると結果は下の表
のようになります。

"Aabb X aaBb ="

AbAbabab
aB@AaBbAAaBbBaaBbCaaBb
abDAabbEAabbFaabbGaabb
aBHAaBbIAaBbJaaBbKaaBb
abLAabbMAabbNaabbOaabb

当然のことながらここで選別をするとすればFGNOを選ぶ事となります。

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